ブログ

  1. HOME
  2. ブログ
  3. オットーネ通信(第8回)バローロDOCG ブルナーテ/ボッジョーネ・クラウディオオットーネ通信(第8回)バロー...

オットーネ通信(第8回)バローロDOCG ブルナーテ/ボッジョーネ・クラウディオ

いつもオットーネのワインをお取り扱い頂きありがとうございます。

このオットーネ通信では、産地やワイナリーの特色だけでなく、ワインひとつひとつが持つ個性に焦点を当ててご紹介。
ワインをより深く、じっくりと楽しむ手立てにしていただければ幸いです。

第8回にピックアップするのはこちら。

Boggione Claudio(ボッジョーネ・クラウディオ)社

Barolo "Brunate" D.O.C.G.(バローロ "ブルナーテ")

Brunate

バローロ ”ブルナーテ”
この1銘柄のみを造り続けているボッジョーネ・クラウディオ。

当主のクラウディオさんはいつもレポートと一緒にセルフショットを送ってくれるようなチャーミングな方。
所有しているブルナーテの畑がどれだけ尊いものなのか……ということを微塵にも出さない、そんなところに人柄のよさを感じます。

そんなクラウディオさんのワインはいかにして生み出されているか、見ていきたいと思います。

誰もが認める偉大なクリュ“ブルナーテ”とは?

のっけからちょっとカタイ話で恐縮なのですが、「ブルナーテがどんな畑なのか」これがわかるとボッジョーネ・クラウディオの価値の素晴らしさがわかると思うので、簡単に触れておきたいと思います。

まず前段として、クリュの概念、MGA(Menzioni Geografiche Aggiuntive=追加地理言及)が2000年代に認められ、2014年に統制原産地呼称(D.O.C.G.)で畑名、地区名のラベル表記が正式に制定されたのですが、こうした流れに伴い、バローロの産地でも畑のテロワールを表現したワイン造りに価値が見出されるようになった、という背景があります。

そんな中、バローロ生産地区西側に位置するラ・モッラ村にある単一畑(クリュ)ブルナーテは、バローロの中でも、最高品質のワインを生み出す区画の一つとして、知られるようになりました。
(クリュの格付け本の中でもブルナーテの区画は★5つを獲得しています!)

さて、ブルナーテの区画には約20の生産者が畑を所有しているのですが、畑には空きがないので、誰かが売るなり貸すなりしない限りは、ブルナーテと銘打ったバローロは作れません。
大概の所有者は、 ほかの区画にも畑を持っているような大手の生産者。

ところが、クラウディオはブルナーテの畑を2haだけを持っているという珍しい類の生産者なのです。
しかも、区画の中にセラーを構えるたった2社のうちのひとつ。(もう1社は、あのフランチェスコ・リナルディ!)
畑とセラーが近いので、ケアが行き届きやすく、ブドウを新鮮な状態で運ぶことができます。

これが、ボッジョーネ・クラウディオが、「ブルナーテの小さな巨人」といわれる所以です。

祖父から受け継いだ畑で、持続可能なワイン造りを

ワイナリーはクラウディオさんの祖父アントニオさんが始め、その後、叔父アルマンドさんが引き継ぎ、地元のレストランなどへ販売されていました。

そして2008年に現当主のクラウディオさんに受け継がれ、品質向上に向けて改革が行われてきました。
例えば、除草剤や殺虫剤の使用をやめたり、畑の下草をはやしたままにしたり。
肥沃な畑へと生まれ変わります。

また、2016年にサステナブル認証の一つであるグリーンエクスペリエンスを取得。生態・環境・人間を尊重する哲学をもとに、ワイン造りを行っています。

こうした努力を積み重ね、樹齢60年の畑のブドウはより強くなり、多くのブドウを実らせ、色づきや香りもさらに高まりました。

時間をかけてじっくりと味わいたい、上質なバローロ

ワイン造りは伝統的な醸造方法に徹しています。
温度管理はせず自然酵母のみによる発酵、その後、木製のバストーネと呼ばれる道具を使い手作業でマセラシオン。
熟成は12ヶ月セメントタンク、2500リットルのガルベロット社の大樽で12ヶ月、ガンバ社の大樽で12ヶ月、さらにセメントタンクでストレッチさせてボトリングです。

こうして生み出されたバローロ“ブルナーテ”……
香りは非常にふくよかで、フルーティでエキゾチック。
バラ、チェリー、ストロベリー、シナモンの香りがします。
タンニンは繊細で、口当たりはなめらか。柔らかく、落ち着いた風味は優雅さを感じさせてくれます。
ブルゴーニュグラスで、ゆったりと堪能していただければと思います。

クラウディオさんのこだわりは、
「ひとつの家族、ひとつのブドウ畑、ひとつのクリュ」

祖父、叔父と受け継いだ、小さくとも、有名なクリュに畑を構えた幸運を大切にし、家族でできる範囲で、真摯にいいワインを生み出す。
この揺るぎない心が誇りとなり、ワインの深い味わい、そしてクラウディオさんの明るい笑顔へとなるのでしょう。

ワイナリー:ボッジョーネ・クラウディオ
原産:ピエモンテ州/クーネオ県
品種:ネッビオーロ100%
内容量:750ml
アルコール度数:14.5%
タイプ:赤
参考上代:7,000円

お問い合わせは下記からお気軽にどうぞ

イタリアワイン専門インポーターのオットーネ

【メール】info@ottone.co.jp

【ライン公式アカウント】https://lin.ee/gVlzHoF

イタリアワインカタログはこちら ▶