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オットーネ通信(第25回)BAROLO Brunate ヴィンテージ比べ♪

イタリア現地で愛される
ナチュラル&ピュアなワインをお届けする【オットーネ】です。
当サイトへお越しいただきありがとうございます!

今年もこのオットーネ通信では、オットーネのワインを皆さんにより親しみを持っていただけるよう、一つひとつのワインに焦点を当て、ワインの持つ個性豊かなストーリーや楽しみ方をお届けしていきます!

今回ご紹介するのはこちら。

Boggione Claudio(ボッジョーネ・クラウディオ)

Barolo "Brunate" D.O.C.G.
(バローロ ”ブルナーテ”)

ボッジョーネ・クラウディオがあるのはバローロ村にほど近いラ・モッラ村。この村の中でも偉大な単一畑ブルナーテにたった2ヘクタールの畑を所有しています。ワインの生産量は多い時でもわずか7,000本。丹念込めてバローロのみを造る小さな生産者です。

2008年から現当主クラウディオさんに代替わりしてからは、更なる品質向上を目指し、より自然に即した栽培を行い、肥沃な畑へと転換。2016年には、サステナブルの団体の認証も取得しています。

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その希少性はもとより、ブルナーテでこのコスパを実現している点においても非常に魅力のある造り手です。(ブルナーテと言えば日本では上代1万円以上するものがほとんどかと‥‥)
ただ1銘柄のみの取り扱いということで、なかなか注目の機会を作り出せずにいるのが私たちとしても悩ましいところでした。

そこで今回は「ボッジョーネ・クラウディオのワインの魅力をもっと知りたい・楽しみたい!!」ということで、こっそり秘蔵していた2015年、2016年ヴィンテージを解禁します!!


これを機にクラウディオさんから改めてヴィンテージ情報をいただくとともに、私たちも「タテ飲み」を実施。するとすると、同じ小さな畑で造られたワインでありながら、それぞれの年の個性がはっきりと現れていて、とても興味深い!

今回はその総まとめとして3つのヴィンテージの個性に迫ります!

バローロ"ブルナーテ"基本情報

まずは基本となる畑と醸造方法を。


▶畑・栽培:海抜約300m。南西向き。マグネシウムが豊富な石灰・粘土質の土壌。ネッビオーロ100%。1960年に植樹した樹齢60年のネッビオーロ(ミケがメインであとはランピア)が主体。

▶発酵・熟成:ステンレスタンク内にて温度管理せずに15~20日間自然酵母のみによる発酵。マセラシオンはバストーネと呼ばれる木製の道具で手作業にて行われます。その後12ヶ月間セメントタンク、2500リットルのガルベロット社製の大樽12ヶ月、ガンバ社製大樽12ヶ月、その後セメントタンクにてストレッチさせボトリング。

次からは、それぞれのヴィンテージの特徴についてご紹介していきます。

 

2013年 渋め好みの方にはこれ!今後の変化が楽しみ

春~初夏は涼しく雨が多く、夏は非常に暑く、秋は再びかなり涼しく雨の多い年でした。全体的にスマートで、「涼しい気候」を感じる佇まいです。
まだ少し硬く、飲むにはまだ若い状態です。かなりドライ(辛口)ですが熟成はゆっくりと進んでいます。あと2~3年熟成させることをすすめます。

▶外観:つやっぽく粘性が感じられる。淡いルビーレッド、オレンジがかった淡いガーネットで、やや枯れた色合い。
▶香り:しばらくすると熟したスグリやチェリーといった小さな果実、プラム、ドライローズや、シダのような香りが現れる。
▶味わい:抜栓直後は少し硬い印象があるが、しっかりとした酸とコクがあり、力強いタンニンが印象的。
▶相性のいい料理:リゾット(イタリア米で)、ラムチョップのようなジューシーでリッチな肉料理がおすすめ。※牛骨ラーメンなんて意見がイタリア人メンバーから寄せられました。興味のある方はぜひお試しあれ。

2015年 パワフルでリッチな果実の存在感が魅力的

よく晴れて暑く、雨はほとんど降らない年でした。収穫もかなり早い時期に行われており、ブドウは完全に熟していて健康的でした。
2015年のバローロ・ブルナーテは偉大で、パワフルでリッチなワインに仕上がりました。力強いタンニンがあり、ドライ、酸は低め~中程度に感じられます。今飲んでもよし、今後10~15年でさらに熟成していくでしょう。

▶外観:縁は透明、輝きのある濃いルビーレッドに、熟成感のあるガーネット色の兆候も見られる。
▶香り:レッドチェリーのジャム、ドライフラワー、スパイスの香り(シナモンやナツメグ)、チョコレートなど、甘みと複雑さを感じる香り。
▶味わい:しっかりとした果実味、コクがあり、温かみを感じる。タンニンも心地よく、余韻は持続性がある。
▶相性のいい料理:赤身の肉(ステーキ、鹿肉、羊肉、鴨肉)、ビーフシチュー、スパイシーな料理、熟成チーズがおすすめ。

★2015年ヴィンテージのご購入はこちら★

2016年 優雅さと新鮮さを兼ね備えたバランスタイプ

気候は暑すぎず、雨は多すぎずの、典型的な年でした。ブドウは完全に熟した状態で収穫できました。
エレガントでフレッシュな印象のワインです。新鮮なさわやかさと、熟した甘いタンニンを持ち合わせています。そして2015年のような深みもある。さらに1~2年熟成させるとより調和のとれたワインとなるでしょう。

▶外観:若々しい印象の、明るい鮮やかなルビーレッド。
▶香り:レッドチェリーやラズベリー、スミレの香り。
▶味わい:抜栓直後は口当たりがやや硬い印象だが、果実味と酸が美しく、タンニンも程よい。バランスのよさが感じられる。
▶相性のいい料理:ローストチキン、脂ののったシーフード(サーモン、マグロのグリルなど)、若めのチーズなど。

いかがでしたか?
同じ品種、同じ畑、同じ造り手、同じ製法で造られた、たった一つの銘柄であっても、ヴィンテージによる佇まいの違いを発見できるとワインに対する見方や楽しみも一層広がりますね。その年の気候がブドウの生育やワインの味わいにも影響を与えていることを改めて再認識しました。

(文:宮丸明香)

 

ワイナリー:ボッジョーネ・クラウディオ
原産:ピエモンテ州/クーネオ県
品種:ネッビオーロ100%
内容量:750ml
アルコール度数:14.5%
タイプ:赤
参考上代:7,700円(税込)


★バローロ"ブルナーテ"のご購入はこちら★
2013年 / 2015年 / 2016年

 

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