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オットーネ通信(第21回)ピュアな味わいが魅力のロエロ・アルネイズ

イタリア現地で愛される
ナチュラル&ピュアなワインをお届けする【オットーネ】です。
いつも私たちのワインをお取り扱い頂きありがとうございます。

関東では梅雨入り。乾いた風が吹く初夏のイタリアが恋しいです。

そんな中、先日ピエモンテ州ロエロのマリオ・コスタのルカさんが「アルネイズが咲いたよ!」と爽やかな喜びを分けてくれました。

今日ご紹介するのは、このアルネイズから造られるマリオ・コスタの人気No.1白ワインです。

Mario Costa(マリオ・コスタ)社

このワインの魅力は、何といってもやさしく清潔感ある味わいと優れたコストパフォーマンス! さらに2019年ヴィンテージは2021年版VINIBUONI D'ITALIA誌にて最高の称号CORONA(王冠)を授賞。 おいしさと実力を兼ね備えた一本です。 ※イタリアワインのガイドブックとして主要な1冊。土着品種で作られたワインのみを評価する唯一のガイドブックとして知られています。

実は厄介者だった!? ランゲが誇る偉大な白ブドウ

まず、ロエロ・アルネイズとはどのような存在の品種なのか?マリオ・コスタのHPではこのように紹介されています。

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タナロ川の右岸には偉大な赤ワイン、バローロとなるネッビオーロがあり、 左岸には「白いネッビオーロ」つまりロエロ・アルネイズがあります。

このアルネイズは、間違いなく私たちの最高の白ブドウ品種の一つであり、上の冗談以上のものを与えてくれます。 あまりにもおいしくて、エレガントで、信じられないほどアロマが豊富。 (飲んだ人は)「これは一体なんだ!!!」とあっというまにそのたまらない魅力にハマってしまうでしょう。

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こういうユーモア&おらが村自慢、いいですよね~大好きです。笑。

元来、アルネイズはネッビオーロのタンニンを和らげるためのブレンド用として栽培されていた品種です。

ところが、アルネイズは栽培が難しい。 実が熟すのは遅いし、酸味は少ないし、と収穫のタイミングをつかむのが難しい。 そのうえ、収穫が数日遅れただけで、その大切な瑞々しさを失ってしまう。気難しい品種なのです。

なので「アルネイズ」という言葉は、「へそ曲がり」「厄介者」という意味を持つのだそうです。 (ちなみに、アルネイスではなく、ズと濁音になるのが現地の発音)

時は流れ、単一品種でのワイン造りが主流になると、アルネイズは一時は絶滅の危機に立たされます。 幸いにも、その後土着品種回帰の流れと醸造技術の向上に伴い、次第に復活を遂げたのです。

ロエロの土地で古くから手をかけて育てられ、 長い年月をかけて難しさを克服し、今では立派な白ワインを生み出す。 まさにこの土地の、苦労と誇りの詰まった品種なのです。

ピュアな味わいを生む、やさしく丁寧な栽培と醸造

DOCGロエロ・アルネイズを生み出すアルネイズという品種はマリオ・コスタ社の中でも最も重要な品種と位置付けられています。

使用するアルネイズは、9月中旬に収穫を行います。 果皮に付着している酵母による自然発酵を防ぐために、ブドウの房を潰すことなくそのままの状態を保てるよう、20kgサイズのケースを使用して丁寧に収穫します。

セラーに持ち込まれると早速、醸造の工程をスタート。

醸造における重要なポイントは、2014年以来、全ての工程で酸素に触れさせない状態での醸造が可能になったことです。 技術的な向上のおかげで亜硫酸塩の使用を大幅に減らすことができるようになりました。

まずは圧搾作業。やさしく圧をかけると、“フィオーレ”(=花)と呼ばれる、果汁が出てきます。 (ブドウを粉砕せず、ブドウの自重で落ちてくる果汁のことで、雑味が少なく貴重!) まずはこの“フィオーレ”を分けておきます。 その後も、とにかくソフトに、衝撃の少ない状態で行います。

圧搾後は、16度に管理されたステンレスタンクにて発酵させることで、豊かな香りを保ちます。 発酵後はデカンテーション(澱引き)され、ステンレスタンクを使用して細かい粕の上で3ヶ月から8ヶ月の期間熟成。ステンレスタンクを使用するのは、酸の少ないフレッシュ感を維持するためです。

このようにして、透き通るような清楚な香りと味わいが生み出されるのです。

心地よさの中に現れるさまざまな表情

純粋無垢なおいしさの中に、さまざまな魅力をみせてくれるのがこのワインの魅力のように思えます。

たくさんの果物、特にレモン、ベルガモットとオレンジの皮。アーモンドや洋ナシの印象も。 特徴は、芳香性のハーブ、白い花、オレンジの花、アニス甘草の上品なノート。 酸味とほどよいミネラル感は、食事を邪魔せずきれいに合わさってくれます。 さまざまな風味を持ち、活気があり、広がりは複雑でありながら小難しさを与えず親しみやすさに溢れています。

おつまみ、前菜、フレッシュチーズはもちろん、魚や鶏肉料理にもぴったり。 当主のルカさんもよくお寿司との組み合わせを、よく楽しんでいます。

「手頃なだけじゃなく、純粋においしい」と感じられる―――

だからこそ、レストランや小売店のお客様にも、繰り返し手に取っていただけるのだなぁと実感できる一本です。

その内側には、アルネイズという品種が持つエピソードや、マリオ・コスタの土地への愛情、品質へのこだわりが宿っていたんですね。

淀みがちな梅雨の季節を洗い流してくれるような、透明感溢れるピュアなロエロ・アルネイズ。ぜひお楽しみください。

(文:宮丸明香)


ワイナリー:マリオ・コスタ
原産:ピエモンテ州/カナーレ県
品種:ロエロ・アルネイズ100%
内容量:750ml
アルコール度数:13%
タイプ:白
参考上代:税別2,500円(税込2,750円)

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https://ottone.stores.jp/items/5ee62affd3f16745ec1b70a8

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